中国 後漢時代(紀元後25〜220)の鏡。
白銅製(錫の添加量が多い白銀色の青銅)。
東西南北の守護神、東の青龍、西の白虎、
南の朱雀、北の玄武が線描されている。



鏡面側



鏡面側はこのように凸面になっています。
後漢時代の銅鏡は凸面鏡が多いということです。
これは顔などを映す目的以外に
光による通信に使われていたという説もあります(参照)。



上の図が北の玄武、右が西の白虎、左が東の青龍。
鏡面を見たときに東西になるように、この裏面では
東西が逆になっている。



手前が南の朱雀

淮南子には

東方は木也、其帝は太r、其佐は句芒、
規を執りて春を治む、其神は歳星たり、
其獣は蒼龍、其音は角、其日は甲乙なり。

南方は火也、其帝は炎帝、其佐は朱明、
衡を執りて夏を治む、其神はケイ惑たり、
其獣は朱鳥、其音は徴、其日は丙丁なり。

中央は土也、其帝は黄帝、其佐は后土、
縄を執りて四方を制す、其神は鎮星たり、
其獣は黄龍、其音は宮、其日は戊己なり。

西方は金也、其帝は少昊、其佐は蓐収、
矩を執りて秋を治む、其神は大白たり、
其獣は白虎、其音は商、其日は庚辛なり。

北方は水也、其帝はセンギョク、其佐は玄冥、
権を執りて冬を治む、其神は辰星たり、
其獣は玄武、其音は羽、其日は壬癸なり。

とあります



これは前漢時代のものと思われる銅鏡で
内行花文鏡と云われているものです。
直径10.7cm

これには古代文字が鋳込まれています。
文字についてはこちらを参照ください。



これも鏡面側は凸面になっています。









中国製の銅鏡
時代は不明ですが、それほど古いものではない感じを受けます。
楽器装飾のためのいい参考にります。






錆びていないところが白銅であると確認できます。



鳳凰でしょうか・・



こちらは牛か・・

銅鏡についてはブログでも述べています

参照 鏡なぜなぜ博物館

銅鏡の文字について

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